この記事では、個人事業主として遺品整理業を始めるために必要な情報を網羅的に解説します。仕事内容から必要な許可まで、独立開業に向けた具体的なステップと成功の秘訣を分かりやすくご紹介します。
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- 遺品整理業ってどんな仕事?
- 遺品整理の仕事内容と役割
- なぜ今、遺品整理業が必要とされているのか?
- 個人事業主として遺品整理業を始める前に知っておくべきこと
- 独立開業のメリット・デメリット
- 成功するための心構えと注意点
- 遺品整理業に必要な許可・資格とは?
- 古物商許可
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 信頼アップに繋がる民間資格
- 開業資金の内訳は?費用を抑えるポイント
- 開業時にかかる初期費用の内訳
- 運営にかかる費用
- 費用を賢く抑えるためのコツ
- 仕事はどうやって見つける?効果的な集客方法
- ホームページやSNSを活用したオンライン集客
- 地域に根ざしたアナログな集客方法
- 顧客満足度を高めるための工夫
- センキャクは遺品整理業のDX化を応援しています
- まとめ
遺品整理業ってどんな仕事?
遺品整理の仕事内容と役割
遺品整理業は、故人様が残された品々を整理し、必要なものと不要なものを仕分け、形見分け、廃棄、買取、供養などを行う業務です。単なる不用品回収とは異なり、故人様やご遺族様の想いに寄り添い、丁寧かつ繊細な対応が求められます。
なぜ今、遺品整理業が必要とされているのか?
現代社会において、遺品整理業の需要は急速に高まっています。その背景には、少子高齢化や核家族化の進行があります。
高齢単身世帯の増加により、身近に遺品整理を依頼できる親族がいないケースが増加しています。
遠方に住む親族や、仕事で忙しいご遺族が物理的、時間的に遺品整理を行うことが困難な場合が増えています。
精神的な負担から、ご遺族自身で生前に整理を行うことが難しいという心理的な側面も需要を後押ししています。
このような社会背景から、専門知識と経験を持つ遺品整理業者の存在が不可欠となっており、今後も需要の拡大が見込まれています。
個人事業主として遺品整理業を始める前に知っておくべきこと
独立開業のメリット・デメリット
個人事業主として遺品整理業を開業することには、いくつかのメリットとデメリットが存在します。
メリット
自分のペースで働ける
会社組織に属さないため、仕事の量や時間を自分で調整しやすく、柔軟な働き方が可能です。
意思決定が早い
事業に関する全ての決定を自分で行うため、迅速な判断と行動ができます。
顧客との新密な関係を構築できる
直接顧客と接する機会が多く、きめ細やかなサービス提供を通じて、顧客満足度や信頼関係を築きやすいです。
利益率が高い
会社の運営コストやフランチャイズのロイヤリティが発生しないため、得られた収益が直接自身の所得に繋がります。
デメリット
事業運営の全ての責任を負う
事業の成功も失敗も全て自己責任となるため、精神的な負担が大きい場合があります。
収入が不安定になる可能性
仕事の受注状況によって収入が変動しやすく、特に開業当初は不安定になることがあります。
事務作業が増える
経理、税務、スケジュール管理といった遺品整理以外の事務作業も全て自分で行う必要があります。センキャクのような業務効率化ツールを導入すると大きくその手間を削減できます。
初期投資や運転資金の確保
車両、道具の購入費や当面の運転資金を自己で準備する必要があります。
成功するための心構えと注意点
遺品整理業で成功するためには、単に作業をこなすだけでなく、顧客への配慮と事業運営の工夫が不可欠です。
ご遺族の気持ちに寄り添う
遺品整理はデリケートな作業です。ご遺族の心情を理解し、丁寧なコミュニケーションを心がけることが最も重要です。
専門知識とスキルの習得
遺品の仕分け、貴重品の探索、供養方法、法律や税金に関する基礎知識など、幅広い知識とスキルが求められます。
誠実なサービス提供
見積もりから作業完了まで、透明性の高い誠実な対応は、顧客からの信頼を得る上で不可欠です。
体力的な準備
重い荷物の運搬や長時間の作業など、体力が必要な場面が多いため、日頃からの体調管理も重要です。
遺品整理業に必要な許可・資格とは?
遺品整理業には必ず取らなければならないという許可・資格はありません。しかし、取っておくと仕事に格段に役立つものがいくつかあります。
古物商許可
遺品整理を行う際に、故人様の遺品の中から価値のあるもの、例えば骨董品やブランド品、家電製品などを買い取って再販する可能性がある場合、古物商許可が必須となります。これは、盗品の流通防止を目的とした法律に基づき、公安委員会(警察署)に申請して取得します。
許可取得には数週間から1ヶ月程度かかることが一般的です。無許可で古物を買い取ったり販売したりすると、罰則の対象となるため注意が必要です。
一般廃棄物収集運搬業許可
遺品整理の過程で発生する不用品は、適切に処理する必要があります。特に、家庭から出るごみ(一般廃棄物)の収集運搬には、各市町村の一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。しかし、この許可は新規で取得することが非常に難しいのが現状です。多くの自治体では、既に許可を持つ業者に限定されており、新規参入はほとんど認められていません。
そのため、個人事業主として遺品整理業を行う場合、一般的には以下のいずれかの方法で対応することになります。そのため、遺品整理で出た不用品の収集運搬、処分は、許可を持つ地域の廃棄物処理業者に依頼するのが最も現実的です。委託費用は発生しますが、法律を遵守し、適切に処理を行うことができます。
また、事業活動に伴って生じるごみ(オフィス用品、作業着など)は、産業廃棄物に分類される場合があります。これらの処理には、都道府県の産業廃棄物収集運搬業許可が必要となるケースがありますが、個人事業主の遺品整理業で発生する産業廃棄物は限定的であるため、まずは一般廃棄物の処理方法を確立することが重要です。
参考:事業系一般廃棄物の処理方法|福岡市の環境(詳しくは各地域の自治体のホームページをご覧ください)
信頼アップに繋がる民間資格
遺品整理業には、国家資格として必須の資格はありません。しかし、以下の民間資格を取得することで、顧客からの信頼を得やすくなり、他社との差別化を図ることができます。
遺品整理士
遺品整理の知識や技術、関連法規などを体系的に学べる資格です。ご遺族の心境への配慮や、正しい遺品の取り扱い方法を習得できます。
遺品査定士
遺品の中から、骨董品、美術品、ブランド品、貴金属など、価値のある品を見極め、適正に査定する専門知識を持つことを証明する資格です。ご遺族が故人様の遺品にどのような価値があるかを知りたい場合に、適切なアドバイスや買取の提案が可能になります。
これらの資格は、専門性を示すだけでなく、ご遺族への安心感を提供し、集客にも繋がりやすくなります。
開業資金の内訳は?費用を抑えるポイント
開業時にかかる初期費用の内訳
遺品整理業を個人事業主として始めるにあたり、初期費用は抑えつつも、事業を円滑に進めるための最低限の準備が必要です。 主な初期費用は以下の通りです。
車両購入費
遺品を運搬するための軽トラックやバンが必要になります、新車か中古車かによって費用は大きく異なります。
道具・機材費
軍手、マスク、ゴミ袋、ダンボール、梱包材、工具、清掃用具などが挙げられます。
許認可・資格取得費
古物商許可の申請費用や、民間資格の受講料、認定料などがかかります。
広告宣伝費
ホームページ作成費用、名刺、チラシ作成費用、開業時の広告費などが含まれます。
事務用品費
パソコン、プリンター、文房具など、事務作業に必要な物品です。
保険料
万が一の事故やトラブルに備えるための賠償責任保険など、加入を検討すべき保険費用です。
これらの費用は、事業規模や選択する車両、道具によって大きく変動します。例えば、中古の軽トラックを活用したり、最初はレンタルで対応したりすることで、初期費用を抑えることが可能です。
運営にかかる費用
開業後も、事業を継続するためには毎月または定期的に発生する費用を考慮する必要があります。
廃棄物処理費
遺品整理で発生した不用品を、許可業者に委託する費用が最も大きな割合を占めます。
燃料費・車両維持費
移動や運搬にかかるガソリン代、車両のメンテナンス費用、車検代などです。
広告宣伝費
継続的な集客のためのウェブ広告費用、チラシ配布費用などです。
通信費
携帯電話、インターネット回線、固定電話などの費用です。
保険料
年間または月払いで発生する各種保険料です。
事務用品費・消耗品費
ゴミ袋、梱包材、清掃用品など、日常的に消費する物品の費用です。
その他
税金、社会保険料(個人事業主の場合)、研修費など、状況に応じて発生する費用です。
費用を賢く抑えるためのコツ
開業資金や日々の費用を抑えることは、個人事業主として安定した経営を行う上で非常に重要です。
車両は中古やリースを検討する
初期費用を抑えるために、状態の良い中古車や、リース契約を利用することも有効です。
リサイクルや買取を積極的に活用する
遺品の中からリサイクルできるものや、買取可能なものを見極め、費用を抑えるだけでなく、収益に繋げることもできます。(販売には古物商許可が必要です)
不用品の分別を徹底する
分別をしっかり行うことで、廃棄物処理費用を削減できる場合があります。
ウェブサイトは自作や無料ツールを活用する
専門業者に依頼せず、自分で作成できる範囲でホームページやSNSアカウントを整備することで、初期の宣伝費を抑えられます。
自宅を事務所として利用する
賃貸オフィスを借りる費用を節約できます。また、事務所として使っている割合の部分を事業の経費にすることもできます。
補助金や助成金制度を調べる
地域の自治体や国の機関が、創業支援や中小企業向けの補助金・助成金制度を提供している場合があります、積極的に情報を集めて活用を検討しましょう。
仕事はどうやって見つける?効果的な集客方法
ホームページやSNSを活用したオンライン集客
現代において、オンラインでの集客は不可欠です。
自社のホームページの作成
事業内容、料金体系、実績、お客様の声などを分かりやすく掲載し、信頼感を醸成します。SEO対策を施し、検索上位表示を目指すことも重要です。
Googleマイビジネスの活用
地域名と業種で検索された際に表示されるGoogleマップ上の情報です、登録・最適化することで、地域からの集客に繋がります。
SNSでの情報発信
Twitter、Instagram、Facebookなど、ご自身の顧客層に合わせたSNSで、日々の業務内容、お客様の声、遺品整理に関する役立つ情報などを発信します。
ウェブ広告(リスティング広告)
Google検索広告やYahoo!広告などのリスティング広告は、特定のキーワードで検索している層に直接アプローチできるため、即効性の高い集客方法です。
地域に根ざしたアナログな集客方法
オンラインだけでなく、地域に密着したアナログな集客も重要です。
チラシ・ポスティング
ターゲット層が多く住むエリアに、遺品整理の必要性を訴えかけるチラシを配布します。
地域情報誌やフリーペーパーへの広告掲載
高齢者向けの地域情報誌などに広告を掲載することで、直接ターゲット層にアプローチできます。
他業種との連携
不動産会社、司法書士事務所、介護施設、地域包括支援センターなど、高齢者やそのご家族と接する機会の多い専門家との連携を深めることで、紹介による顧客獲得が期待できます。
口コミの促進
お客様に満足してもらい、口コミで広がることが最も強力な集客方法です、丁寧なサービス提供を心がけ、必要であれば紹介キャンペーンなども検討しましょう。
顧客満足度を高めるための工夫
集客した顧客をリピーターに繋げ、良い口コミを広げてもらうためには、顧客満足度を常に意識する必要があります。
迅速で丁寧な対応
問い合わせへの返答や見積もり提出は迅速に行い、作業中は常に丁寧な言葉遣いと行動を心がけます。
明確な料金提示
追加料金の有無など、見積もりは分かりやすく、納得のいく形で提示し、後々のトラブルを避けます。
秘密厳守と個人情報保護
故人様やご遺族の個人情報、遺品の内容については、厳重な秘密保持を徹底します。
期待を超えるサービス提供
清掃範囲の拡大、不用品の買取提案、遺品の供養手配など、単なる作業以上の価値提供を心がけます。
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まとめ
遺品整理業は、単に物を片付けるだけでなく、ご遺族の心に寄り添い、人生の節目をサポートする、非常にやりがいのある仕事です。個人事業主として独立開業するには、必要な許認可の取得、資金計画、集客方法の確立、そして何よりも故人様やご遺族への深い配慮が求められます。
これらの情報を参考に、一つ一つ着実に準備を進めてください。そして、お客様の心に寄り添い、丁寧なサービスを提供することで、遺品整理業の個人事業主として、きっと成功への道を切り開くことができるでしょう。
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