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見積書をメールで送るときの例文と注意点

公開日

2023/09/27

更新日

2026/08/14

見積書をメールで送るとき、件名や本文の書き方に毎回悩んでいませんか。清掃業や家事代行業のように現場作業と事務作業を一人で抱える業種では、見積書メール1本に長く時間をかけられないのが実情です。しかも「もう少し安くなりませんか」と値引き交渉のメールが来ると、返信の言葉に迷ってその場しのぎの対応をしてしまうこともあります。この記事では、件名の書き方から業種別の本文例文、値引き交渉への返信例文、印鑑の必要性、送付時のマナーまでをまとめて解説します。

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見積書メールの件名の書き方

見積書メールの件名は、受け取った相手が開かなくても内容がわかる状態にしておくことが基本です。事業者からのメールを何件も受け取っている顧客にとって、件名だけで「誰から、何の見積りが来たのか」がわからないメールは後回しにされやすく、確認漏れや対応の遅れにつながります。

件名に入れるべき要素は次の3つです。

  • 送信元の会社名または担当者名

  • 案件名・対象物件名

  • 「見積書」という言葉

この3つを組み合わせると、次のような件名になります。

  • 【見積書】○○様邸 水回りハウスクリーニングの件(株式会社さくら清掃)

  • 【お見積り】週1回家事代行サービスのご案内(株式会社くらしサポート)

  • 【見積書】不用品回収および収納棚設置作業の件(便利屋タナカ)

件名が長くなりすぎると受信メールの一覧で途中で切れてしまうため、30文字前後を目安にするとちょうど良い長さに収まります。

業種別の見積書メール例文

ビジネスメールの一般的な型をそのまま使うと、見積り内容の書き方が曖昧になり、顧客側も「結局何にいくらかかるのか」がつかみにくくなります。実際の見積り内容に近い形で本文を組み立てることが、そのまま使える例文の条件です。

清掃業の場合の例文

3LDKの水回りクリーニングとエアコンクリーニングを組み合わせた依頼を想定した例文です。

件名: 【見積書】○○様邸 水回りハウスクリーニングの件(株式会社さくら清掃)

○○様

いつもお世話になっております。株式会社さくら清掃の田中です。

ご依頼いただきました○○様邸のハウスクリーニングについて、下記のとおりお見積りいたします。

【お見積り内容】

  • 水回り3点クリーニング(浴室・トイレ・洗面台): 18,000円

  • リビングクリーニング(15畳): 12,000円

  • エアコンクリーニング(2台): 12,000円

  • 出張費: 1,000円

合計: 43,000円(税込)

有効期限は発行日から2週間となっております。ご不明な点やご要望がございましたら、お気軽にご連絡ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社さくら清掃 田中 電話: 03-0000-0000

この例文のように、作業内容ごとに金額を分けて記載すると、顧客は「何にいくらかかっているか」を一目で確認できます。内訳の作り方をさらに詳しく知りたい場合は、清掃業の見積もりで失敗しないための7つのコツも参考になります。

家事代行業・便利屋の場合の例文

家事代行業は継続契約、便利屋は単発作業になることが多く、見積りの組み方が清掃業とは異なります。それぞれの実務に近い例文を紹介します。

家事代行業の例文(週1回3時間の継続契約)

件名: 【お見積り】週1回家事代行サービスのご案内(株式会社くらしサポート)

○○様

お問い合わせいただき、ありがとうございます。株式会社くらしサポートの佐藤です。

ご希望いただきました内容にて、下記のとおりお見積りいたします。

【お見積り内容】

  • 家事代行サービス(3時間×週1回×月4回): 24,000円

  • 初回カウンセリング: 無料

合計: 24,000円(税込・月額)

初回は作業内容のご確認も兼ねて、担当スタッフがご自宅にお伺いいたします。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

便利屋の例文(不用品回収と軽作業の単発依頼)

件名: 【見積書】不用品回収および収納棚設置作業の件(便利屋タナカ)

○○様

お問い合わせいただきありがとうございます。便利屋タナカです。

ご依頼内容について、下記のとおりお見積りいたします。

【お見積り内容】

  • 家具・家電の回収(軽トラック1台分): 15,000円

  • 収納棚の組み立て・設置(作業時間2時間): 8,000円

  • 出張費: 1,000円

合計: 24,000円(税込)

作業日程は候補日を3つほどいただけますと調整しやすくなります。ご返信をお待ちしております。

どちらの例文も、単価が発生する作業を1行ずつ分けて記載している点がポイントです。継続契約なら月額の総額を、単発作業なら作業ごとの金額を、それぞれ明確に伝えることで後からの認識違いを防げます。

値引き交渉があったときの返信例文

見積書を送った後に「もう少し安くなりませんか」と言われる場面は珍しくありません。ここで根拠のないまま値下げに応じると、以降のリピート案件でも同じ値引きを求められ、適正な利益を確保できなくなります。値引きに応じるかどうかは、事前に自分の中で基準を決めておき、その基準に沿って一貫した返信をすることが大切です。

一部の値引きに応じる場合の返信例文

件名: Re: 【見積書】○○様邸 水回りハウスクリーニングの件

○○様

ご連絡ありがとうございます。

今回、複数箇所を一括でご依頼いただく内容ですので、清掃対象を1点追加いただける場合に限り、合計金額より2,000円のお値引きが可能です。

【変更後のお見積り内容】

  • 水回り3点クリーニング+窓ガラス清掃: 18,000円

  • リビングクリーニング(15畳): 12,000円

  • エアコンクリーニング(2台): 12,000円

  • 出張費: 1,000円

  • 一括ご依頼特典: -2,000円

合計: 41,000円(税込)

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

値引きをお断りする場合の返信例文

件名: Re: 【お見積り】週1回家事代行サービスのご案内

○○様

ご連絡ありがとうございます。

大変申し訳ございませんが、現在の作業内容でのお値引きは難しい状況です。作業時間や回数を調整することで、月額のご負担を抑えるプランへの変更は可能ですので、よろしければご希望の予算をお伺いできますでしょうか。

例えば、3時間×月2回のプランであれば、月額12,000円でご案内できます。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

値下げそのものを断る場合も、代わりの選択肢を提示することで、顧客との関係を保ったまま適正な価格を守れます。相見積もりを取られている場面での交渉術は、清掃業が相見積もりで勝つための方法でも詳しく解説しています。

見積書に印鑑は必要か

見積書に印鑑や角印を押す必要があるのか、迷う方は多くいます。結論として、見積書への押印は法律上の義務ではありません。見積書は契約の成立そのものを証明する書類ではなく、価格と作業内容を提示するための書類であるため、押印がなくても効力に影響はありません。

一方で、取引先の社内ルールや長年の業界慣行として、印鑑があることで「正式な書類である」という安心感を与えられる場面もあります。取引先から押印を求められた場合は、次のいずれかの方法で対応できます。

  • 印影を画像データにしてPDFの見積書に貼り込む

  • 紙で発行し、押印したうえでスキャンして添付する

  • 取引先に押印が不要な理由を説明し、電子データのみでのやり取りに切り替えてもらう

紙の見積書を印刷して押印し、スキャンして返送するというやり方は、現場作業の合間には手間がかかります。見積書をクラウド上で作成し、PDFのまま顧客のメールアドレスやメッセージアプリに直接送付できるツールを使えば、押印の手間をかけずに正式な見積書として送付できます。

送るときに気をつけたいマナー

見積書メールは、内容が正確であることに加えて、送り方そのものにも気をつけたいポイントがあります。

添付ファイルはPDF形式にします。Wordやエクセルのまま送ると、相手の環境によってレイアウトが崩れて表示される場合があるためです。ファイル名も「見積書_○○様_20260804.pdf」のように、誰宛のいつの見積書かがひと目でわかる名前に統一すると、後から探しやすくなります。

本文は簡潔かつ丁寧な表現を心がけます。長い前置きは不要ですが、依頼への感謝の一言と、確認・質問への対応窓口を明記しておくと、顧客が安心して検討を進められます。

送付後のフォローも見積書メールの一部です。以下のタイミングでの対応を決めておくと、対応漏れを防げます。

  • 送付後24〜48時間以内に受信確認の連絡が来ているかを確認する

  • 有効期限の1週間前にリマインダーを送る

  • 返信がない場合は電話で状況を確認する

  • 質問が来た場合は24時間以内に回答する

見積書の作成から送付までを毎回手作業で行うと、添付ファイルの取り違えや送付先の間違いといったミスが起きやすくなります。案件ごとに見積書を作成し、そのままメールやメッセージアプリで送付できるツールを使えば、こうした手作業のミスを減らせます。

まとめ

  • 件名には会社名・案件名・「見積書」という言葉を入れ、開かなくても内容がわかる状態にする

  • 業種ごとに実際の作業内容・単価を反映した本文にすることで、そのまま使える例文になる

  • 値引き交渉には事前に基準を決めておき、応じる場合も断る場合も一貫した対応をする

  • 見積書への押印は法律上の義務ではないが、取引先の慣行に応じて画像データでの対応も可能

  • PDF添付・送付後のフォローまでを一連の流れとして管理する

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