不用品回収業での開業は、適切な知識と準備があれば十分に可能です。この記事では、不用品回収業に興味を持ち、開業を目指す方々へ、その具体的な方法から、事業を運営する上で不可欠な法律や規則までを解説します。
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不用品回収業の現状と需要
現代社会において、人々の生活様式や価値観は多様化しており、それに伴い不用品の排出量も増加の一途を辿っています。特に、核家族化や高齢化の進展は、大型家具や家電製品の運び出し、あるいは遺品整理といった作業を個人で行うことの困難さを増大させています。また、環境意識の高まりから、単なる廃棄ではなく、リユースやリサイクルといった持続可能な処理方法への関心も高まっています。
このような背景から、不用品回収業は単に物を処分するだけでなく、顧客の困り事を解決し、資源の有効活用に貢献する重要な役割を担うようになりました。当業界は今後も安定した需要が見込まれ、新規参入者にとっても大きなチャンスが広がっていると言えるでしょう。しかし、その一方で、顧客ニーズの多様化や競合の増加、法規制の厳格化といった課題も存在します。
不用品回収で開業する具体的な手順
開業に必要な資金と調達方法
不用品回収業の開業には、車両・機材の購入費や事務所・駐車場の賃料、人件費、広告宣伝費など、さまざまな費用がかかります。具体的な金額は事業規模によって大きく変動しますが、たとえば軽トラック1台で始める小規模な事業であれば、数百万円程度から開業できる可能性があります。一方、複数のトラックやスタッフを抱え、広範囲でのサービス提供を目指す場合は、数千万円規模の資金が必要となることもあります。
開業資金の主な内訳と目安
項目 | 費用の目安 | 詳細 |
|---|---|---|
車両費 | 50万円~500万円(中古・新車、車種による) | 回収・運搬用の軽トラックや2tトラックなど。特殊車両は別途費用。 |
機材費 | 10万円~50万円 | 台車や脚立、梱包資材、清掃用具、工具など。 |
事務所・車庫費 | 0円~数十万円/月(自宅兼の場合、賃料による) | 営業拠点や車両の保管場所。自宅兼事務所の場合は大幅に削減可能です。 |
人件費 | 数十万円~/月(従業員数による) | 開業当初は自身のみで対応することも可能です。 |
広告宣伝費 | 数万円~数十万円(開業時) | ウェブサイト制作やチラシ作成、Google広告、SNS広告など。 |
許認可申請費 | 数万円~数十万円(取得する許可による) | 古物商許可や産業廃棄物収集運搬業許可など。 |
運転資金 | 数十万円~数百万円(3~6ヶ月分が目安) | 燃料費や車両維持費、消耗品費、通信費、突発的な出費など。 |
資金調達の方法としては、自己資金の活用が最も一般的ですが、日本政策金融公庫の「新規開業資金」や、各自治体が設けている創業支援制度の融資、あるいは補助金や助成金の活用も有効な手段です。ただし、融資を受けるには審査を通過する必要があります。
事業計画の重要性
事業計画は、具体的にどのようなサービスを提供し、誰に、どのように届けるのか、そしてどのように収益を上げていくのかを明確にする上で不可欠です。事業計画を策定することで、開業に必要な資金の内訳や調達方法、売上目標やコスト構造、そして具体的なマーケティング戦略など、事業の全体像を客観的に把握できるようになります。
事業計画書に記載すべき主な項目は以下の通りです。
創業の動機
なぜ不用品回収業を始めたいのか、その熱意やビジョンを具体的に記述します。
経営者の略歴
これまでの職務経験やスキルが、事業にどのように活かせるかを説明します。
取扱商品、サービス
提供するサービスの内容や回収対象品目、料金体系などを具体的に示します。たとえば、単品回収や積み放題プラン、ハウスクリーニングとの組み合わせなど、どのようなサービスで差別化を図るのかを明確にします。
従業員
採用計画や人員配置、役割分担などを記述します。
必要な資金と調達方法
開業資金と運転資金の内訳や自己資金と借入金の割合、融資の希望額などを詳細に記載します。
事業の見通し
売上計画や費用計画、損益計画などを具体的に数値化し、事業の収益性や将来性を客観的に示します。
この事業計画書は、金融機関からの融資を受ける際にも重要な審査資料となります。自身の事業の強みや市場での優位性を明確にし、実現可能な計画を立てることが成功への鍵となるでしょう。
開業の形態と事業モデルの選択
不用品回収業の開業形態には、大きく分けて個人事業主として始めるか、法人を設立するかの二通りがあります。それぞれにメリット・デメリットが存在するため、自身の事業規模や将来的な展望に合わせて慎重に選択することが重要です。
個人事業主
手続きが比較的簡単で、開業費用も抑えられます。小規模でスタートし、徐々に事業を拡大したい場合に適しています。税務署への開業届提出のみで事業を開始できますが、社会的な信用度は法人に比べて低い場合があります。
法人
設立費用や手続きは個人事業主よりも複雑ですが、社会的な信用度が高く、金融機関からの融資や人材採用において有利になる場合があります。また、節税対策の選択肢も増えます。将来的に事業を大きく展開し、多角的なサービスを提供したい場合に適しています。
事業モデルとしては、一般家庭からの不用品回収に特化する、オフィスや店舗からの不用品回収も請け負う、遺品整理や生前整理と組み合わせる、ハウスクリーニングや引越しサービスと連携するといった選択肢があります。たとえば、特定のエリアに特化して地域密着型サービスを強みにする、あるいは買取サービスを充実させて、顧客の費用負担を軽減する、といった独自性を打ち出すことも有効です。ご自身の得意分野やターゲット顧客層を見極め、最適な事業モデルを構築することが成功につながります。
不用品回収業に必要な許認可と届出
一般廃棄物収集運搬業許可
不用品回収業を適法に営む上で、最も重要かつ取得が困難とされるのが、この一般廃棄物収集運搬業許可です。家庭から排出される不用品(一般廃棄物)を収集・運搬するには、各市町村が交付するこの許可が必須となります。無許可で家庭からの不用品を回収することは、「廃棄物処理法」に違反し、重い罰則が科せられます。
しかし、この許可の新規取得は極めて難しいのが現状です。多くの市町村では、既に既存の許可業者が十分な数を満たしていると判断し、新規の許可申請を受け付けていないか、募集が非常に限定的です。そのため、一般廃棄物収集運搬許可が取れない場合の対応を考える必要があります。たとえば、既に一般廃棄物収集運搬業許可を持つ事業者と提携し、下請けとして業務を行う、あるいは古物商許可を取得し、あくまで「買い取り」を前提とした事業を行う、といった方法が考えられます。いずれにせよ、不用品回収業の根幹を理解し、適法な事業運営を強く意識することが不可欠です。
参考:不用品回収業をするには何が必要?取るべき許可や資格を徹底解説!
参考:事業系一般廃棄物の処理方法|福岡市の環境(詳しくは各地域の自治体のホームページをご覧ください)
産業廃棄物収集運搬業許可
産業廃棄物収集運搬業許可は、事業活動に伴って排出される廃棄物(産業廃棄物)を収集・運搬する際に必要となる許可です。これは、一般廃棄物とは異なり、都道府県または政令指定都市が管轄しています。たとえば、建設現場から排出されるがれきや、工場から排出される廃プラスチックなどがこれに該当します。
この許可を取得するためには、一般廃棄物収集運搬業許可ほどではないにせよ、一定の条件を満たす必要があります。具体的には、廃棄物処理に関する講習会を受講し、修了証を取得すること、事業を的確に遂行するための経理的基礎があること、運搬に必要な施設(車両、容器、駐車場など)を有していることなどが求められます。申請書類も多岐にわたり、事業計画書や車両関連書類、経理に関する書類、住民票、誓約書、登記されていないことの証明書(成年被後見人、被保佐人とする記録がないことの証明書)などが必要です。
産業廃棄物収集運搬業を請け負うことで、事業の幅を広げ、収益機会を増やすことができます。ただし、回収する産業廃棄物の種類や運搬先によっては、複数の都道府県・政令指定都市で許可を取得する必要があるため、事業展開を慎重に計画することが重要です。
参考:産業廃棄物 特別管理産業廃棄物 収集運搬業 許可申請の手引き|福岡市 環境局 産業廃棄物指導課
古物商許可
不用品回収業において、回収した品物を単に廃棄するだけでなく、リユース品として販売したり、リサイクル品として素材を再利用したりする場合には、古物商許可が必須となります。これは、中古品(古物)の売買を行う事業者に義務付けられている許可であり、管轄は各都道府県の公安委員会(警察署)です。
たとえば、回収した家具や家電、衣類などを清掃・修理してフリマアプリやオークションサイトで販売する、あるいは中古品販売業者に卸すといった場合に必要となります。この許可なしでこれらの行為を行うと、古物営業法に違反し、罰則の対象となる可能性があります。
古物商許可の取得は、他の廃棄物関連の許可に比べて比較的容易です。申請書類は、申請書、住民票、身分証明書、誓約書などであり、申請費用も数万円程度です。申請から許可が下りるまでには、通常1ヶ月程度かかります。古物商許可を取得することで、回収した不用品の新たな価値を見出し、事業の収益性を高めるだけでなく、廃棄物の削減にもつながります。
その他の重要な届出
不用品回収業を開業するにあたり、上記主要な許可の他に、税務署への開業届の提出が必須です。これは事業を開始したことを税務署に知らせるためのもので、事業開始から1ヶ月以内に提出することが推奨されています。
また、従業員を雇用する場合は、労働基準監督署への労働保険関係の届出、公共職業安定所への雇用保険関係の届出、年金事務所への社会保険関係の届出などが必要となります。これらの届出を怠ると、法律違反となるので、必ず確認するようにしてください。
さらに、事業に使用する車両については、運輸支局への登録や、運送事業を行う場合は貨物自動車運送事業の許可が必要となるケースもあります。ご自身の事業形態に応じて、必要な届出を漏れなく行い、適法な事業運営を心がけましょう。不明な点があれば、税理士や行政書士といった専門家への相談を強くおすすめします。
不用品回収業で遵守すべき法律・規則
廃棄物処理法の基礎知識と罰則
不用品回収業を営む上で最も重要となるのが、廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)です。この法律は、廃棄物の排出を抑制し、適正な処理を行うことで、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的としています。不用品回収業者は、この法律に則り、適正な許可を取得し、回収した廃棄物を責任を持って処理する義務があります。
この法律の根幹は、「誰が、どのような廃棄物を、どのように処理するのか」という点にあります。たとえば、家庭から排出される不用品(一般廃棄物)を収集・運搬するには「一般廃棄物収集運搬業許可」が、事業活動から排出される不用品(産業廃棄物)を収集・運搬するには「産業廃棄物収集運搬業許可」がそれぞれ必要です。
無許可でこれらの廃棄物を収集・運搬したり、不法投棄を行ったりした場合には、重い罰則が科せられます。たとえば、5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる可能性があり、法人に対しては3億円以下の罰金が科せられることもあります。さらに、不法投棄などを行った場合、その行為者だけでなく、廃棄物の排出事業者や運搬を委託した側にも責任が及ぶ「排出事業者責任」や「連帯責任」の原則が適用されることもあります。顧客からの信頼を失い、事業継続が不可能になるだけでなく、社会的な信用まで失墜するため必ず遵守してください。
参考:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)|環境省
家電リサイクル法と小型家電リサイクル法の義務
特定の不用品を回収する際には、家電リサイクル法と小型家電リサイクル法の遵守が求められます。これらの法律は、資源の有効活用と環境負荷の低減を目的としています。
家電リサイクル法
エアコンやテレビ(ブラウン管式や液晶・プラズマ式)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目が対象です。これらの家電製品は、消費者からリサイクル料金を徴収し、指定引取場所へ運搬する義務があります。不法投棄はもちろんのこと、適切なルートを通さずに処理することも法律違反となります。不用品回収業者がこれらの家電を回収する際は、顧客からリサイクル料金と収集運搬料金を適正に徴収し、指定引取場所へ運搬するか、登録されたリサイクル業者に引き渡す必要があります。
小型家電リサイクル法
デジタルカメラや携帯電話、ゲーム機、炊飯器、電子レンジなど、家電リサイクル法の対象外であるほとんどの電気・電子機器が対象となります。こちらは、事業者による適正な回収とリサイクルを促進するための法律であり、家電リサイクル法とは異なり、リサイクル料金の徴収は義務付けられていません。しかし、回収した小型家電を不法投棄したり、不適正な方法で処理したりすることはできません。認定事業者に引き渡すなど、適切な方法でリサイクルに努める必要があります。
これらの法律を理解し、対象品目を正しく把握した上で、適切な処理ルートを確保することが、適法な不用品回収業を営む上で極めて重要です。
参考:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省
その他関連法規と地域ごとの条例
不用品回収業を営む上では、上記以外にもさまざまな関連法規や、事業を行う地域ごとの条例を確認する必要があります。たとえば、古物営業法や、運送事業に関する道路運送車両法、労働安全衛生法、個人情報保護法などが挙げられます。
特に、地域ごとの条例は、その地域独自の廃棄物処理ルールや、特定の許可要件などを定めている場合があります。たとえば、福岡市では、一般廃棄物収集運搬業許可の新規募集が極めて限定的であり、その要件も厳しく設定されています。このような地域特有の細かなルールは、各自治体のウェブサイトで確認するか、行政書士などの専門家に相談して正確な情報を得るようにしましょう。
不用品回収業の事業運営の要点
回収対象品目と回収できない物
不用品回収業を営む上で、何を回収できるか、そして何を回収できないかを明確に把握することは非常に重要です。これにより、顧客とのトラブルを避け、法令遵守を徹底できます。
回収対象となる品目は、主に一般廃棄物(家具、衣類、食器、自転車など家庭から出るほとんどの不用品)、産業廃棄物(事業活動に伴う廃プラスチック、金属くず、がれきなど)、そして家電リサイクル法対象品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機)や小型家電リサイクル法対象品目(携帯電話、パソコン、デジタルカメラなど)に分類されます。これらの品目は、それぞれに適した許可や処理方法が存在します。
一方で、不用品回収業者として回収ができない、または特別な注意が必要な品目も存在します。これらを誤って回収すると、法令違反や事故につながる可能性があります。
回収ができない、または注意が必要な品目例
品目カテゴリ | 具体例 | 理由と注意点 |
|---|---|---|
危険物 | スプレー缶、カセットボンベ、消化器、塗料、ガソリン、灯油、バッテリー、マッチ、花火 | 引火や爆発、有毒ガス発生のリスクがあるため、専門業者による処理が必要。 |
医療系廃棄物 | 注射針、点滴パック、医療器具など | 感染症のリスクがあり、特別管理産業廃棄物に分類されるため、専門業者に依頼。 |
薬品・化学品 | 農薬、劇薬、シンナーなど | 有害物質が含まれるため、専門業者による適正処理が必要。 |
液体・汚物 | 生ごみ、排泄物、血液、油類、汚泥など | 衛生上の問題や、専門的な処理が必要となる場合がある。 |
アスベスト含有物 | 過去の建材など | 発がん性物質であるため、専門業者による除去・処理が義務付けられている。 |
生き物・死骸 | ペットの死骸など | 動物愛護法や衛生上の問題から、自治体や専門業者に依頼するのが適切。 |
これらの品目については、回収を断るか、顧客に専門業者への依頼を促す、あるいは提携している専門業者を紹介するといった対応が求められます。
適切な料金体系の設計と設定例
不用品回収業の料金体系は、顧客にとって分かりやすく、かつ事業者にとっても収益性を確保できるものである必要があります。主な料金体系としては、単品回収と積み放題パックの二つが挙げられます。
単品回収
回収する品目ごとに料金を設定する方法です。たとえば、テレビ1台で〇円、冷蔵庫1台で〇円といった形です。小型の不用品や、特定の大型不用品のみを回収する場合に適しています。顧客にとっては、不要なものだけ回収してもらえるメリットがありますが、品目が多くなると料金が高くなる傾向があります。
積み放題パック
トラックの積載量に応じて定額料金を設定する方法です。たとえば、軽トラック1台積み放題で〇円、2tトラック1台積み放題で〇円といった形です。顧客にとっては、多くの不用品を一気に処分したい場合に費用を抑えられるメリットがあります。
料金を決定する際には、以下の要素を考慮に入れる必要があります。
人件費
回収・運搬作業を行うスタッフの人件費です。作業員の人数や作業時間によって変動します。
車両費
トラックの燃料費や高速道路料金、メンテナンス費など。
処分費
回収した不用品を適正に処理するための費用です。リサイクル料金や中間処理施設への搬入費用、最終処分費用などが含まれます。この処分費は、品目や素材によって大きく異なります。
その他経費
事務所賃料や広告宣伝費、保険料、通信費など。
料金相場例
料金体系 | 軽トラック積み放題 | 2tトラック積み放題 |
|---|---|---|
相場 | 15,000円~50,000円 | 50,000円~150,000円 |
サービス例 | 小規模な部屋の片付け、単身者の引越しに伴う不用品回収 | 一軒家や複数の部屋の片付け、事業所の不用品回収 |
料金を明確に提示し、追加料金が発生する可能性があれば、事前に具体的に説明することが、顧客との信頼関係構築につながります。見積もり時には、写真やビデオ通話などを活用し、正確な見積もりを提示できるよう努めましょう。
不用品回収業の車両・機材の準備と選定ポイント
不用品回収業において、車両と機材は事業運営の根幹をなす重要な要素です。事業規模や回収する不用品の種類、量に合わせて、適切な車両と機材を選定する必要があります。
車両の選定ポイント
軽トラック
小規模な不用品回収や、狭い道での作業に適しています。初期費用や維持費が安く、小回りが利くため、開業当初や個人事業主におすすめです。しかし、積載量が限られるため、大型家具や大量の不用品回収には不向きです。
1t~2tトラック
一般的な家庭の不用品回収や、ある程度の量の回収に対応できます。積載量が増え、作業効率が向上します。アルミバンタイプは雨天時でも荷物が濡れる心配が少なく、防犯性も高いのが特徴です。
3t以上のトラック
大量の不用品回収、事業所の移転に伴う大型廃棄物の回収などに適しています。多くの不用品を一度に運搬できるため、効率は高まりますが、運転には中型免許(または大型免許)が必要となり、維持費も高くなります。
車両は新車、中古車、レンタルの選択肢があります。初期費用を抑えるなら中古車やレンタルから始めるのも良いでしょう。
必要な機材と選定ポイント
台車、キャリー
大型家具や家電製品の運搬に不可欠です。頑丈で、積載量に応じたものを選びましょう。
梱包資材
段ボールや緩衝材、ビニール袋、養生テープなど。回収品の保護や分別のために必要です。
作業用手袋、マスク、保護メガネ
衛生面や安全確保のために必須です。
工具
解体が必要な家具や家電がある場合に備え、ドライバーやレンチ、のこぎりなどを用意しておくと便利です。
脚立・踏み台
高い場所にある不用品を取り外す際に必要です。
清掃用具
回収後の簡易清掃を行う場合に、掃除機やほうき、ちりとりなどがあると良いでしょう。
これらの車両や機材は、事業の効率性や安全性に直結します。使用頻度や予算を考慮し、品質と安全性を重視して選定しましょう。
回収後の適正な処理ルートの確保
不用品回収業において、回収した不用品を適正に処理することは、法令遵守と環境保護の観点から最も重要な責務の一つです。無許可業者による不法投棄などが社会問題となっている中、信頼される事業者として、確かな処理ルートを確保しておく必要があります。
主な処理ルートは以下の通りです。
リユース(再利用)
回収した不用品の中で、まだ使用可能なものや、修理すれば使えるものを再販します。たとえば、古物商許可を取得し、自身でフリマアプリやリサイクルショップで販売したり、海外への輸出業者に引き渡したりする方法があります。これは、廃棄物の削減に最も貢献できる方法であり、新たな収益源にもつながります。
リサイクル(再資源化)
製品としては再利用できないが、素材として再利用できるものをリサイクル業者に引き渡します。金属くずや廃プラスチック、古紙、木くずなど、品目に応じて専門のリサイクル業者と提携する必要があります。家電リサイクル法対象品目は指定引取場所へ運搬し、適切なリサイクルプロセスに乗せる必要があります。
適正処分
リユースもリサイクルも難しい品目は、最終的に廃棄物として適正に処分します。これは、中間処理施設(破砕、焼却などを行う施設)や最終処分場(埋立地など)への運搬を意味します。これらの施設への搬入には、それぞれ許可や費用が必要となります。無許可で一般廃棄物処理施設や産業廃棄物処理施設に搬入することはできません。
適正な処理ルートを確保するためには、信頼できるリサイクル業者や廃棄物処理業者(中間処理施設、最終処分場)との連携が不可欠です。これらの業者を選ぶ際には、適切な許可を保有しているか、処理実績は豊富か、環境への配慮は行われているかなどを確認しましょう。処理委託契約を締結する際は、書面での契約を必ず行い、不法投棄など万が一のトラブルに備えることも重要です。
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まとめ
不用品回収業の開業は、社会貢献性が高く、安定した需要が見込める魅力的なビジネスです。しかし、成功を収めるためには、適切な準備と法規制の遵守が不可欠です。まず、開業に必要な資金を把握し、日本政策金融公庫などの融資制度も視野に入れながら、綿密な事業計画を策定しましょう。
また最も重要なのは、廃棄物処理法をはじめとする関連法規の理解と、一般廃棄物収集運搬業許可や産業廃棄物収集運搬業許可、古物商許可といった必須の許認可を取得することです。特に、家庭からの不用品回収に不可欠な一般廃棄物収集運搬業許可は新規取得が困難なため、提携や他の事業形態を検討するなど、慎重な対応が求められます。
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